心臓と脳のおはなし · 子どもにも、家族にも

心臓のドラマーがリズムを見失うとき

心房細動しんぼうさいどうは、心臓の上の部屋がきちんと動かず、プルプルふるえてしまう状態です。そのせいで、小さな血のかたまり(血栓けっせん)ができることがあります。血栓が脳まで流れて細い血管をふさぐと、脳梗塞のうこうそくになります。再生ボタンを押し、模型をドラッグして回しながら、6つのステップを見てみましょう。

ドラッグで模型を回せます

リアルタイム心電図 · II誘導 · 25 mm/s · 規則正しい · すべてのQRSの前にP波

まず、これを覚えよう

脳卒中を見つける合言葉:BE FAST

脳卒中は「脳の発作」です。助けが早いほど、多くの脳を守れます。この6文字は、子どもでも覚えられます。

Bバランス急にふらつく。うまく歩けない。
E目急に見えにくい。二重に見える。見えなくなる。
F顔笑うと、顔の片側が下がる。
A腕両腕を上げると、片方に力が入らず下がる。
S言葉ろれつが回らない。言葉が出ない、おかしい。
Tすぐ119番すぐに救急車を呼ぶ。始まった時刻をメモする。

数分で治っても、救急です。TIA(一過性脳虚血発作、いわゆる「ミニ脳卒中」)かもしれません。数日のうちに大きな脳梗塞が来ることがあります。自分で運転せず、救急車を呼びましょう。救急隊はすぐ手当てを始め、病院に連絡してくれます。

「時は脳なり」。治療しない大きな脳梗塞では、1分ごとに約190万個の脳の細胞が失われます。 Saver, Stroke 2006

原因とリスク

心房細動はなぜ起こるの?

たいてい、原因は1つではありません。医師は「火事」にたとえます。燃えやすい土台と、火花の両方が必要です。リスク因子は心房細動を起こしやすくするもの。きっかけ(トリガー)は、その日の発作を起こすものです。

土台

上の部屋が少しずつ変わる

高血圧、太りすぎ、年齢、心臓の病気などで、何年もかけて心房が引きのばされ、小さな傷あとが残ります。のびて傷ついた壁では、バラバラな電気の合図が始まりやすく、ぐるぐる回り続けやすくなります。

火花

何かが発作のきっかけになる

肺静脈から出る余分な拍動、お酒の飲みすぎ、感染症、手術、睡眠不足、大きなストレスや悲しみ。土台ができているときにだけ、火花は燃えうつります。

変えられないもの

  • 年齢いちばん大きな要因。50歳未満では少なく、65歳を過ぎるとずっと多くなります。
  • 遺伝・家族家族に多いことがあります。特に若くして始まる場合です。
  • 男性であること、背が高いこと男性は早い年齢でなりやすい。女性は、なった場合に脳梗塞のリスクが少し高めです。背の高い人は心房も大きい傾向があります。
  • 生まれつきの心臓の病気先天性の心臓病の一部で、なりやすくなります。

心臓と血管

  • 高血圧 変えられる自分で対策できるものの中で、いちばん多い原因。何年もかけて上の部屋を引きのばします。
  • 心不全弱った、または硬くなったポンプのせいで、心房に圧がかかります。
  • 心臓弁膜症特に僧帽弁が狭くなる病気(リウマチ熱のあとなど)。
  • 狭心症・心筋梗塞の経験傷ついた心筋では、電気の伝わり方がでこぼこになります。
  • 心臓の手術手術後の数日はよく起こりますが、多くは落ち着きます。

体のほかの部分

  • 太りすぎ 変えられる心臓のまわりの脂肪が心房を刺激します。体重を減らすと発作が減ります。
  • 睡眠時無呼吸症候群 治療できる大きないびきと呼吸の止まりが、毎晩心臓に負担をかけます。
  • 2型糖尿病 変えられる心房細動と脳梗塞、両方のリスクを上げます。
  • 甲状腺の働きすぎ 治療できる甲状腺ホルモンが多すぎると、心臓がせかされます。血液検査でわかります。
  • 腎臓や肺の病気COPD(慢性閉塞性肺疾患)や肺の血栓もふくみます。
  • 重い感染症肺炎や敗血症がきっかけになることがあります。

生活習慣ときっかけ

  • お酒 変えられる特に一度にたくさん飲むこと(「ホリデー・ハート」と呼ばれます)。減らすと発作も減ります。
  • たばこ・ニコチン 変えられる血管を傷つけ、心臓を刺激します。
  • 興奮作用のある物質違法薬物や、エナジードリンクのとりすぎ。
  • 睡眠不足短い、または途切れる睡眠で、発作が起きやすくなります。
  • 何年も続く、激しい持久系スポーツほどよい運動は心臓を守ります。何十年ものマラソン級の練習は、リスクを少し上げます。
  • 強い感情 きっかけストレス、怒り、悲しみ、喪失感。次の章で説明します。

原因が見つからないこともあります。特に若い人ではそうです。また、「なぜ心房細動が脳梗塞につながるのか」は別の話です。ふるえで血がよどみ、よどんだ血は固まるからです。このページの下にある計算ツールで、心房細動の人の中で誰が脳梗塞になりやすいかがわかります。

こころの疑問

大切な人に会えないさびしさで、心臓は傷つくの?

「きっかけ」になることはあります。でも、それだけが原因になることはほとんどなく、誰のせいでもありません。

さびしさは、重いリュックを一日中背負っているようなもの。それだけで足が折れることはありません。でも、足がもう疲れているときには、つまずく原因になります。

気持ちは脳にありますが、脳と心臓は神経とホルモンでつながっています。死別、引っ越し、別れ、長いあいだ会えないことなどで、誰かをとても恋しく思うと、体は「警報モード」のままになることがあります。アドレナリンやコルチゾールが増え、脈が速くなり、血圧が上がり、眠りが浅くなります。

年齢、高血圧、のびた左心房など、すでに「土台」がある心臓では、この警報が心房細動の「火花」になることがあります。悲しみで、眠る・食べる・動く・薬を飲む、といった毎日のことも難しくなりがちです。脳梗塞のあとは、抗凝固薬(血液をサラサラにする薬)の飲み忘れがとても大きな問題になります。

愛することそのものは、問題ではありません。強いきずなは健康を守ります。心臓に負担をかけるのは、ひとりで抱えこんだ長い悲しみと孤立です。そしてそれは、助けを借りて軽くできます。

研究でわかったこと

  • パートナーを亡くしたあとの心房細動約100万人のデンマーク人の研究では、パートナーが亡くなってから1か月の間、心房細動と初めて診断される確率が約41%高くなりました。いちばん高いのは8〜14日後。60歳未満の人や、突然の死別ではさらに高く、約1年でもとにもどりました。Graff et al., Open Heart 2016
  • 気持ちと発作日記をつけた心房細動の人は、悲しい・怒っている・ストレスがあるときに発作が数倍起きやすく、楽しいときは起きにくくなりました。Lampert et al., JACC 2014
  • 死別後の心筋梗塞と脳卒中パートナーが亡くなってから30日間、心筋梗塞や脳卒中のリスクが約2倍になりました。Carey et al., JAMA Intern Med 2014
  • 孤独長く続く孤独や孤立は、心臓病が約29%、脳卒中が約32%多いことと関係していました。Valtorta et al., Heart 2016
  • 「ブロークンハート症候群」突然のショックや喪失で、心臓の筋肉が一時的にうまく動かなくなることがあります(たこつぼ心筋症。日本の医師が名付けました)。心房細動とは別の病気ですが、感情が心臓に直接とどくことを示しています。閉経後の女性に多く、たいてい回復します。

さびしい心を助けること

誰かに会えなくてさびしい子どもへ:その胸の痛みは、あなたがその人を大好きだというしるしです。健康な若い心臓にとって、危険なものではありません。信頼できる大人に、気持ちを話してみてね。絵をかく、その人に手紙を書く、その人が好きだったことをしてみる。そうすると、気持ちが少しずつ流れていきます。

検査

医師はどうやって見つけるの?

軽い脳梗塞のあと、医師は2つのことを同時に調べます。「脳で何が起きたか」と「血栓はどこから来たか」です。心房細動を感じない人は多く、脳梗塞が最初のサインになる人もいます。

脳を調べる 病院で、すぐに

  1. すばやいチェック顔、腕、言葉、視力、バランス。NIHSS(脳卒中の重さを点数にする表)で採点し、点数が低いほど軽い脳梗塞です。
  2. CT検査最初に行います。脳出血ではないことを確かめるためです。出血と血栓では、治療が正反対だからです。
  3. MRI検査とても小さな傷も写ります。軽い脳梗塞とTIAの区別もできます。
  4. 血管の検査CTやMRIの血管撮影、首の超音波(エコー)で、血管が詰まったり狭くなったりしていないか調べます。
  5. 血液検査血糖、血の固まりやすさ、コレステロール、腎臓の働き、血球の数など。

心臓を調べる 血栓の出どころをさがす

  1. 脈をみる心房細動では、脈がまったくバラバラで、決まったパターンがありません。
  2. 心電図胸にシールをはり、心臓の電気を記録します。心房細動ではP波がなく、拍動の間隔がバラバラです。30秒続けば診断できます。
  3. 長時間の記録心房細動は出たり消えたりするので、ホルター心電図や貼るタイプの機械で数日〜数週間記録します。皮膚の下に入れる小さな記録器(植込み型ループレコーダー)は、約3年見守れます。原因不明の脳梗塞では、1年以内に約8人に1人で、かくれた心房細動が見つかりました。 CRYSTAL-AF, NEJM 2014
  4. 心エコー(心臓の超音波)心臓の動画です。部屋の大きさ、弁、ポンプの力がわかります。食道から見る検査(経食道心エコー)では、左心耳に血栓がないかよく見えます。
  5. そのほかの検査甲状腺、カリウムやマグネシウム、腎臓。睡眠時無呼吸が疑われれば睡眠検査も。
正常なリズム(洞調律)間隔はいつも同じ。QRSの前に必ずP波
心房細動P波がない。基線が波打つ。間隔が毎回ちがう
7日以内に止まる発作性自然に出たり止まったりする。
7日より長い持続性止めるには薬や電気ショックが必要。
1年より長い長期持続性止めにくいが、リズムの治療を試すこともある。
ずっと続く永続性心拍数の調整と脳梗塞の予防が中心になる。

心房細動は、年月とともにこの順に進むことがよくあります。早めの治療とリスク因子のケアで、進み方をおそくできます。脳梗塞のリスクはどのタイプでもほぼ同じなので、ときどきの心房細動でも予防の計画が必要です。

スマートウォッチについて:多くの機種で、不規則な脈を見つけたり、簡単な心電図をとったりできます。役に立つヒントですが、診断ではありません。病院の心電図で確かめる必要があります。

治療

3つの仕事:血栓を防ぐ、リズムを整える、体全体をケアする

心房細動による脳梗塞のあとは、1つ目の仕事がいちばん大切です。ヨーロッパ(2024年)とアメリカ(2023年)のガイドラインは、同じ方針です。

仕事1 · いちばん大切

新しい血栓を防ぐ

  • 抗凝固薬(血液をサラサラにする薬)。ふつうはDOAC(直接経口抗凝固薬):アピキサバン、リバーロキサバン、エドキサバン、ダビガトラン。血を固まりにくくする薬で、血が本当に「うすく」なるわけではありません。
  • ワルファリンは、機械弁の人や僧帽弁が狭い人に使います。定期的な血液検査(PT-INR)が必要です。
  • アスピリンだけでは足りません。心房細動による脳梗塞は防げません。
  • 軽い脳梗塞のあと、最初の数日のうちに抗凝固薬を始める医師が増えています。新しい研究で、早く始めても安全とわかりました。 ELAN 2023 · OPTIMAS 2024
  • 抗凝固薬を長く飲めない人は、左心耳を小さな栓でふさぐ治療(左心耳閉鎖術)を受けられることがあります。
仕事2

リズムを整える

  • 心拍数の調整:下の部屋の打つ速さを落とします。β遮断薬(ビソプロロールなど)、ジルチアゼム、ベラパミル、ときにジゴキシン。
  • リズムの調整:正常なリズムにもどします。フレカイニド、アミオダロンなどの抗不整脈薬。
  • 電気的除細動:眠っている間に、タイミングを合わせた電気ショックで心臓をリセットします。
  • カテーテルアブレーション:足の付け根の血管から細い管を心臓まで通し、肺静脈のまわりに小さな傷あとを作って、バラバラな合図をブロックします。新しい「パルスフィールド」法は、熱や冷却の代わりに電気パルスを使います。
  • リズムの治療を早く始めると、脳卒中や心臓の問題が減る可能性があります。 EAST-AFNET 4, NEJM 2020
仕事3

体全体をケアする

  • 血圧をしっかり管理する。心臓にも脳にも大切です。
  • 体重:体重を10%減らすと、発作が大きく減りました。 LEGACY, JACC 2015
  • お酒:やめると、心房細動の再発が減りました。 ALCOHOL-AF, NEJM 2020
  • 睡眠時無呼吸を治療し、糖尿病を管理し、たばこをやめ、すすめられたらスタチン(コレステロールの薬)を飲む。
  • ほぼ毎日体を動かし、気持ちや悲しみもケアする。

脳梗塞が起きてすぐの数時間

条件に合う人には、発症から約4.5時間以内なら血栓を溶かす薬(t-PA:アルテプラーゼなど)を使えます。太い血管が詰まった場合は、細い管で血栓を取り出す治療(血栓回収療法)を、人によっては24時間後まで行えます。とても軽い脳梗塞は、注意深く様子を見ながら、次を防ぐ薬で治療することが多いです。

回復を支えるチーム

  • 理学療法士:歩く、バランス、筋力。
  • 作業療法士:着替えや料理など毎日の動作。
  • 言語聴覚士:話す、読む、飲みこむ。
  • 心理士・カウンセラー:気持ち、記憶、不安。

抗凝固薬と暮らす

  • 毎日、同じ時間に飲む。飲み忘れると守りがなくなります。
  • 医師に相談せずにやめない。歯の治療の前でも同じです。
  • すべての医師、歯科医、薬剤師に伝える。お薬手帳に書いておく。
  • イブプロフェンやロキソプロフェン(ロキソニン)などの痛み止めは、医師が良いと言うまで使わない。
  • すぐ受診:黒い便、赤や茶色の尿、血をはく、急なひどい頭痛、転んで頭を打ったとき。
  • ワルファリンの人は、納豆・青汁・クロレラはさける。緑の野菜は量を一定に。血液検査の予約を守る。

見通し

これからどうなるの?

心房細動そのものは、たいてい緊急ではありません。心房細動があっても、長く元気に暮らす人はたくさんいます。いちばんの危険は脳梗塞ですが、その危険は大きく減らせます。

約5倍

心房細動があると、脳梗塞になりやすさが約5倍になります。 Framingham Heart Study

約⅔

抗凝固薬で、その脳梗塞の約3分の2を防げます。DOACは、ワルファリンにくらべて脳出血が約半分です。 Hart 2007 · Ruff 2014

7人に1人

脳卒中の約7件に1件は心房細動が原因です。心房細動の脳梗塞は大きくなりやすいので、軽いうちに対策しましょう。 CDC

抗凝固薬なしで、1年以内にまた脳梗塞になる人

12 人 / 100人中

抗凝固薬ありで、1年以内にまた脳梗塞になる人

4 人 / 100人中

軽い脳梗塞やTIAのあとの心房細動の人を対象にした、ワルファリンの古典的な研究より。今の薬と治療は、少なくともこれと同じくらい効果があります。 EAFT, Lancet 1993

軽い脳梗塞からの回復

  • 失った働きの多く、またはすべてを取りもどす人はたくさんいます。回復の多くは最初の3か月に起こり、練習は1年以上効果があります。
  • 元気な脳の細胞が、傷ついた細胞の仕事を引きつぐことができます。これを「脳の可塑性(かそせい)」といい、リハビリはそれをきたえます。
  • 疲れやすさ、気分の落ちこみ、不安、考えるのがおそくなることは、軽い脳梗塞のあとでもよくあります。気のせいではなく、治療できます。医療チームに伝えましょう。
  • 車の運転を再開してよい時期は、主治医と相談して決めましょう。

長い目で見て大切なこと

  • 抗凝固薬を毎日欠かさず飲むことが、いちばんの守りです。
  • 心房細動は年月とともに再発したり増えたりするので、定期的な受診が大切です。
  • 治療しない心房細動は、心不全や物忘れとも関係します。治療を続けるもう1つの理由です。
  • すぐ119番:新しいBE FASTのサイン、胸の痛み、気を失う、ひどい息切れ、大量の出血。

大人向け · 医師が使うスコア

CHA₂DS₂-VAScスコア(脳梗塞のなりやすさ)

例として「65〜74歳、高血圧があり、軽い脳梗塞を起こしたばかりの人」を入力しています。変えて試してみてください。

年齢
これまでの病気
スコア
5/ 9

1年あたりのリスクはおおよその数字で、抗凝固薬を飲んでいない人を対象にしたスウェーデンの大規模研究(Friberg 2012)によります。ヨーロッパの2024年ガイドラインでは「女性」の1点を数えません(CHA₂DS₂-VA)。上のアドバイスはその考え方を使っています。日本のガイドラインでは、似たCHADS₂スコアもよく使われます。脳梗塞やTIAのあとはスコアが必ず2点以上になるので、ほとんどの人に抗凝固薬がすすめられます。これは学ぶための道具で、医療の判断ではありません。

子どものために

子どもがよく聞く質問

誰かのせいなの?

ちがいます。心房細動や脳梗塞は、いろいろなことが重なって起こります。ほとんどは年齢や、誰も選んでいない体の変化です。悲しんだり、誰かを恋しく思ったりしても、誰も悪くありません。

うつるの?

うつりません。心房細動は感染症ではないので、ハグしても、近くに座っても、おやつを分けても大丈夫です。

子どももなるの?

とてもまれです。ほとんどは大人、特にお年寄りの病気です。

よくなるの?

軽い脳梗塞のあと、とても良くなる人はたくさんいます。特に最初の数か月です。疲れやすかったり、言葉がゆっくりだったりすることもあります。薬が次の脳梗塞を防いでくれます。

わたしにできることは?

BE FASTを覚える。楽しいお薬カレンダーを作る。いっしょに少し散歩する。言葉がゆっくりでも待ってあげて、あなたの一日の話をたくさんしてあげてね。

こわくなったら?

こわいと思うのはふつうのことです。聞きたいことは声に出して聞きましょう。子どもが聞いてくれると、大人もほっとすることが多いのです。みんなで話せるようになるからです。

知っておきたいことば

心房 しんぼう
心臓の上の2つの部屋。入ってくる血液を集めます。
心室 しんしつ
心臓の下の2つの部屋。血液を肺と体へ送り出します。
洞結節 どうけっせつ
心臓にもともとあるドラマー。ふつうの拍動はここから始まります。
房室結節 ぼうしつけっせつ
上の部屋と下の部屋の間の門。合図を少しだけおくらせます。
心房細動 しんぼうさいどう · AF
上の部屋が、何百ものバラバラな合図でふるえてしまう状態。
左心耳 さしんじ
左の上の部屋にある小さなポケット。血栓ができやすい場所です。
血栓 けっせん
血が固まってできた、ゼリーのようなかたまり。
塞栓 そくせん
はがれて血液の中を流れていく血栓。
脳卒中・脳梗塞 のうそっちゅう・のうこうそく
脳の一部に血が届かなくなること。血管が詰まるのが脳梗塞、破れるのが脳出血です。
TIA 一過性脳虚血発作
脳卒中のサインが出て、たいてい1時間以内に完全に消えるもの。画像に傷は残りません。大きな警告サインです。
抗凝固薬 こうぎょうこやく
血を固まりにくくする薬。「血液をサラサラにする薬」とも呼ばれます。
心電図 ECG
胸にシールをはって、心臓の電気を波の線として描く検査。
心エコー
超音波で心臓を動画で見る検査。
アブレーション
心臓の中に小さな傷あとを作り、バラバラな合図をブロックする治療。
除細動 じょさいどう
眠っている間の電気ショックや薬で、心臓を正常なリズムにリセットすること。
脳の可塑性 かそせい
脳がつながり方を変えて、元気な細胞が新しい仕事を覚える力。

参考文献

  1. Van Gelder IC et al. 2024 ESC Guidelines for the management of atrial fibrillation. Eur Heart J 2024.
  2. Joglar JA et al. 2023 ACC/AHA/ACCP/HRS Guideline for atrial fibrillation. Circulation 2024.
  3. Wolf PA et al. Atrial fibrillation as an independent risk factor for stroke: the Framingham Study. Stroke 1991.
  4. CDC. Atrial fibrillation facts.
  5. Blackshear JL, Odell JA. Appendage obliteration to reduce stroke in AF. Ann Thorac Surg 1996.
  6. Hart RG et al. Antithrombotic therapy to prevent stroke in AF. Ann Intern Med 2007.
  7. Ruff CT et al. DOACs vs warfarin meta-analysis. Lancet 2014.
  8. EAFT Study Group. Secondary prevention in non-rheumatic AF after TIA or minor stroke. Lancet 1993.
  9. Friberg L et al. Risk stratification in 182,678 patients with AF. Eur Heart J 2012.
  10. Sanna T et al. Cryptogenic stroke and underlying AF (CRYSTAL-AF). NEJM 2014.
  11. Fischer U et al. Early vs later anticoagulation after stroke with AF (ELAN). NEJM 2023.
  12. Werring DJ et al. Optimal timing of anticoagulation after AF-associated stroke (OPTIMAS). Lancet 2024.
  13. Kirchhof P et al. Early rhythm-control therapy (EAST-AFNET 4). NEJM 2020.
  14. Pathak RK et al. Long-term effect of weight loss on AF (LEGACY). JACC 2015.
  15. Voskoboinik A et al. Alcohol abstinence in drinkers with AF. NEJM 2020.
  16. Graff S et al. Long-term risk of AF after the death of a partner. Open Heart 2016.
  17. Lampert R et al. Triggering of symptomatic AF by negative emotion. JACC 2014.
  18. Carey IM et al. Cardiovascular events after partner bereavement. JAMA Intern Med 2014.
  19. Valtorta NK et al. Loneliness, social isolation and CHD and stroke. Heart 2016.
  20. Lakkireddy D et al. Yoga in paroxysmal AF (YOGA My Heart). JACC 2013.
  21. Saver JL. Time is brain, quantified. Stroke 2006.